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Tokoのひまわりノート(ブログ)

オフィスミヤトコ

 

放送局ではCMコピーライターとして年間50本程度のCMプロデュースを行ってきました。その経験を活かし、CMコピーはもちろん、祖父の介護経験などを紹介するエッセーを凡そ8年、情報誌に提供しています。


孫がみた老人介護

月刊誌「すいぐん1000」に2004年から寄稿しています。
東京・大阪の国立国会図書館で閲覧できます。


孫がみた老人介護 UDタクシーを知っていますか? (2013年9月号)

 UDタクシー(ユニバーサルデザインタクシー)は障がいを持った人やベビーカーを利用する子育て世代、高齢者、また、旅行時のスーツケースやサイクリングの際の急な雨で自転車と一緒に乗車するといった誰もが利用できるタクシーのことです。
 いま、このUDタクシーが高齢化社会に向け注目を集め国も導入目標を設定するなど準備が進められています。
  パラリンピック金メダリスト成田真由美さんと番組をご一緒していた頃、車椅子を利用している成田さんが自ら運転する車を利用し毎日イキイキと活動している様子を見て、車を利用することによって活動範囲が広がり生活の質を高めることができることを感じていました。しかし、当時、車椅子を利用している祖父に対しては施設にお願いすることも申し訳なく、家の乗用車では祖父の移乗や車椅子の出し入れが難しく、どこにも連れて行ってあげることが出来ませんでした。もし、あの時、このUDタクシーがあったなら家に帰ったり、お墓参りにも行くことが出来たのではないかと悔やまれます。
  このUDタクシーはワンボックスタイプのものが一般的で、誰もが利用しやすいように手すりやステップなども備えています。車椅子利用者は乗車したまま、ワンボックス車のバックドアを開けてスロープを使いそのまま乗車することができます。車内も広々としていて、車椅子利用者と他の乗客との目の高さが同じになるよう配慮がされています。訓練を受けた運転手がそれぞれの障がいに合わせ介助を行います。また、普通のタクシーと同じく予約無しで街の中で気軽に声を掛け利用することが出来ます。もちろん、運賃は通常運賃です。先日、神奈川県の川崎駅では全国で始めてUDタクシー対応乗り場が完成しました。車いすの乗降に備えてスペースを広めに取り、歩道との段差をなくした点が特徴です。
  四人に一人が高齢者の時代です。年を重ねれば、足腰が弱くなり、視力、聴力が弱まるなど誰もが障がいを持ちます。障がいを持っても行きたいところへ行き、食べたいものを味わってイキイキと暮らしたいものです。私は、このUDタクシーが、今後のタクシーの主流になるのではないかと期待しています。


孫がみた老人介護  下半身を鍛えよう (2011年1月号)

 お正月を皆さんはどのようにお過ごしになりましたか?お子さん達と年始の挨拶に出かけたり、お孫さんとカラオケに行ったりと楽しい時間を過ごされた方も多いと思います。しかし、「久しぶりに外にでたら思うように歩けなかった」、「声が出なかった」と、限られた生活スペースや人との関わりの中では感じることの少なかった身体の老いを感じた方もいたのではないでしょうか?
 「老化は脚から」といわれている通り、これらの老いは下半身の筋力低下によるところが大きく要介護の要因にもなっています。そこで今年は、次に家族が集まる機会に皆を「あっ」と驚かせることを目標に、毎日少しずつ「下半身を鍛えること」をお勧めしたいと思います。
 さて、早速ですが、皆さんは片足で何秒くらい立つことができるでしょうか?30秒も立っていられないという方は70歳以上の身体能力だそうです。目を開けた状態で、片方の脚で立つ。自信の無い方は転ばないよう椅子につかまったり壁を支えにしても大丈夫です。余裕のある方は、片方の脚で立っている間に脚を横や後ろに上げてみたり、靴下をはくような動作をしたりしてみましょう。これを、左右各1分間ずつ、1日3回。毎日続けて行きましょう。
 片足立ちを継続して行うと、骨粗しょう症の予防になり、転倒や骨折予防に効果があります。また、股(こ)関節や腰、背中周辺の筋肉も鍛えられ、声もでるようになってきます。最近ではカラオケが認知症の予防になることも研究されていますので、下半身を鍛え身体を整えたところで、懐メロなど歌詞の情景や思い出のある曲を練習することもお勧めです。 高齢者の皆さんが生き生きと過ごされている姿は家庭や社会を明るくします。今年は、スイスイ歩き、伸びやかな声を出すことを目標に、簡単な片足立ちで下半身を鍛えていきましょう!

★すいぐん1000執筆履歴

2004年から現在までの執筆タイトルです(2014年現在)

  1. すいぐん鶴亀会
  2. 私の原点
  3. 私の祖父・前編
  4. 私の祖父・後編
  5. 祖父の最期から
  6. 食事でみた介護
  7. 認知症
  8. 地域で看る
  9. メリハリのある1日を
  10. 県の高齢者の為の福祉行政
  11. 施設選び
  12. アメリカを訪ねて
  13. グループホームの試み
  14. 本当のバリアフリー
  15. スウェーデンを訪ねて
  16. 心の目
  17. 思いやり介護
  18. ボランティアと私
  19. 備えは早めに
  20. 元気な高齢者
  21. 健康は足元から
  22. 高齢者の防災対策
  23. 大切なひと声
  24. 老人ホームを訪ねて
  25. 100まで生きる
  26. 訪問介護のススメ
  27. 一念一行仁恕を本となす
  28. ダイヤモンドクラブ
  29. 私にできること
  30. 高齢者の皆さんへ
  1. 下の世話
  2. 最期にできること
  3. 世界で一番美しい国へ
  4. 手紙
  5. 排泄機能指導士
  6. 長寿の秘訣
  7. 車椅子は身体の一部
  8. 点字ブロック
  9. 熱中症対策
  10. 夏バテ
  11. 冬・お風呂を楽しもう
  12. 下半身を鍛えよう
  13. 高齢者の交通事故
  14. 避難所での高齢者
  15. 被災地・女川
  16. 相互に支えあう
  17. 人形セラピー
  18. 居場所作り、生き甲斐作り、地域作り
  19. 親の姿を見て育つ
  20. 認知症に向き合う
  21. 振り込まないで
  22. 終末医療あなたの意思は
  23. お餅に注意
  24. ならぬことはならぬものです
  25. オレンジリングを知っていますか?
  26. 答えの裏にあるもの
  27. UDタクシーを知っていますか?
  28. 近所力で高齢者を災害から守る
  29. あなたの声を届けよう
  30. 空き家を地域の為に
  31. 老人性認知症・若年性認知症
  32. 孫よ介護を経験しよう

TOKOのひまわり通信


人それぞれの個性が輝く生き方をテーマに2009年より「Tokoのひまわり通信」発行中。 インタビューや、素敵な人、場所をご紹介しています。

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